珠洲市の小中学校へ卒業式ARフォトフレームを提供させていただきました
過去の記事で富山大学様の卒業式ARフォトフレームを紹介させていただきましたが、ちょうど同じ時期に珠洲市の小中学校でもARフォトフレームを提供していました。
関連記事:富山大学の2023年度卒業式・修了式でARオリジナルフォトフレームを実施!
珠洲市の全11校の卒業式にARフォトフレームを無償提供
2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、当社でも各所への寄付や支援物資の提供、社内でも寄付を募るなど行っていましたが、それとともに「印刷会社としても何かできることはないか」と考えていました。
その取り組みのひとつとして、石川県珠洲市にある小中学校11校の卒業式で利用できるように、ARフォトフレームのデザイン作成と周知用のチラシデータを無償提供させていただきました。
ARフォトフレームのデザインは各学校から校舎や印象的な場所の写真をご提供いただき、校舎やその場所と一緒に写真を撮れるようなフォトフレームを作成しました。卒業式でARフォトフレーム企画を行うことを周知する時間があまりない中ではありましたが、ほとんどの小中学校では卒業生数よりも多くの方が利用されていました。
きっかけは集団避難のニュース
今回のARフォトフレームの提供を思い立ったきっかけは、1月中ごろだったか能登の中学生が親元を離れて金沢市や白山市へ集団避難するニュースを見たときに、「この子だちの卒業式はどうなるんだろう」と思ったことでした。ちょうど富山大学様で卒業式ARフォトフレームを導入するお話が出ていて、いろいろ調べていたところだったので「これを能登の学校にも提供できたら、通い慣れた校舎での卒業式をARで再現できないか」と考えました。
とはいえ、能登の学校にどうやって案内したらよいのか分からなかったので、このことを営業部の会議内でちらっと話してみました。すると幹部を中心にさまざまな社員が動いてくれました。
いろんなつてを通じて奥能登の教育委員会・各小中学校に周知していただいた結果、珠洲市教育委員会様から「ぜひ市内小中学校11校の卒業式で利用してみたい」とご依頼を頂きました。
卒業式とARフォトフレームについて
近年、大学を中心にさまざまな学校の卒業式でARフォトフレームの利用が増えています。その背景には、新型コロナウイルス感染症の影響で卒業式の中止や縮小により、従来の卒業式を迎えられない学生のために、「なにか卒業生の思い出に残るようなことがしたい」という教職員の思いがあったようです。
”情報”だけでなく”思い”が届くようなものづくりを
昨今デジタル化やペーパーレス化が進み紙への印刷が減っているなかで、印刷会社の役割は単に紙に印刷するだけにとどまらず、”情報を伝えるためのものづくり”が求められています。
卒業式でのAR企画に携わらせていただいた機会を通して、伝える情報の奥にあるのは「なにか卒業生の思い出に残ることがしたい」というような人の気持ちなんだなと改めて感じさせられました。
私たちも、お客様の伝えたい情報の奥にある思いを汲み取り、ものづくりに取り組んでいきたいと思います。