【後編】オンデマンド印刷機でできる特色・特殊印刷の見本帳を作りました
前回の記事では、バーサファイアの特色見本帳を作ることになった経緯についてお話しました。
前回の記事:【前編】オンデマンド印刷機でできる特色・特殊印刷の見本帳を作りました
今回は印刷から完成までの様子をご紹介します。
印刷スタート! たくさんの社員が集まり見学会
いよいよ印刷工程です。めったにない機会ということで、印刷担当者が見学会を開催してくれました。現場の方々だけでなく、営業部やメディア課など、各部署の垣根を超えて20人以上の社員が集結。
ページ構成に入れた組み合わせ以外にも、特色インクと特殊な紙の組み合わせをいろいろと試したサンプルが多く作られ、みんなで刷り上がる様子をわくわくしながら見ていました。
これは蛍光ピンクのインクを使ったものです。単体で使うだけでなく、フルカラーのインクと掛け合わせることで、鮮やかな紫やオレンジを印刷することもできるんです。ポスターなど目立たせたい広告物にいいかもしれませんね。
次に、OZKという透明のPET素材に、フルカラーのインクとホワイトインクを印刷しました。一般的な紙素材以外にも印刷できるのはびっくりです! よくレジ横にスイングポップがあると思いますが、そういったものもこの機械で印刷することができます。
ホワイトを下地に敷いてからフルカラーをのせることで、より印刷が際立ちます。逆に透明感を活かしたい場合は、フルカラーのみや特色のみを印刷するのもおすすめですよ。
これはOZKに蛍光ピンクやクリアニスを印刷したものです。元々見本帳に入れる予定ではなかったのですが、お試しで組み合わせてみました。この透明感がとてもかわいくて、社員の中でも好評でした!
こんな風に1枚ずついろんな仕様で試し刷りできるのは、オンデマンド印刷機ならではですね。見学会の中で「意外とこの組合せキレイかも!」というものも採用しながら、みんなでにぎやかに見学会を終えました。
印刷工程は、特色の種類ごとに毎回インクトナーを交換してセットし直す必要があります。インクや素材を何種類も使う大がかりな作業になるので、1日だけでは終わりません。数日間かけて現場の方々が仕上げているため、増刷はなかなかできない貴重な1冊です。
続いては製本! 異素材を重ねて形を整える工程へ
印刷後は、ページ順に合わせて丁合をし、断裁を行い、穴をあける工程を行います。
1冊で50ページ以上あるので、こちらも一苦労。今回は名刺サイズ程度と小さく、紙以外に滑りやすい素材も含まれているので、かなり大変だったようです。
断裁の工程では、四方の面がツルっときれいになるよう工夫してくださいました。動画をみるととてもきれいに仕上がっていますね。だんだんと見本帳らしくなってきました。
ついに見本帳が完成!
さまざまな過程を経て、最後にビス留めをした完成品がこちらです!
ひとつひとつの工程を追っていたので、達成感と同時になんだか愛着が湧きますね。
社内に保管するだけでなく、お世話になっているお客さまやいつもご協力いただいている方々にも少しだけ配布しました。
サイズがコンパクトなので営業が持ち歩くこともでき、急な打合せ時でもさっと見本帳を出して具体的に話をすすめることができるのは、うれしいポイントです。
たくさんの社員の想いが詰まったこの一冊。
提案につながるツールとしてさっそく活躍してくれています。
ツールとして便利なのはもちろんですが、こんな風に社員一同が集まって、自分の仕事以外の部署を見る機会ができたという点でも、この見本帳を作ってよかったなと感じます。
今回のオリジナル見本帳がおもしろい印刷物を作るきっかけになるよう、今後もいろんなものづくりに挑戦していきたいです。
バーサファイアでの印刷が気になった方は、サイト下部の「お問い合わせ」ボタンから、遠慮なくいつでもご相談ください!
数量に限りがございますが、お問い合わせいただいた方にバーサファイアの見本帳を差し上げます。
紙以外にも蛍光色や金色が印刷できてすごいね!