印刷を楽しむウェブマガジン「インタメ!」Produced by 田中昭文堂印刷

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  • 【スマホデジタルスタンプラリー】デジタルだからできること

    このところ様々なイベントで目にするようになった、スマホを使ったデジタルスタンプラリー。
    弊社でも、10月に開催されたイベント「秋の鉄道マルシェ」でプロデュースさせていただきました。

    そもそも、デジタルスタンプラリーって?

    ”スタンプラリー”という言葉を聞くと、観光地などを巡って、台紙にスタンプを押して集める様子を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

    デジタルスタンプラリーの基本的な流れは、下記の3ステップだけ。

    イベント会場に設置されている二次元コードをスマホで読み取る。

    左上のアイコンをタップしてスマホにデジタルスタンプを貯める。

    スタンプが貯まったら、スマホからプレゼントに応募。

    とってもカンタンですね! スマホがあればすぐ参加できるので、誰でも気軽に楽しめます。
    スタンプが貯まったら、そのままwebサイトなどからプレゼントに応募ができるので、スマホ1台で完結するというのも、人気の理由のひとつなのかもしれません。
    アナログなスタンプラリーに比べて、台紙を持って回る必要がないところも魅力の1つです。スタンプラリーは、スタンプ欲しさに、ついつい次の会場に移動してしまうので、イベント内での参加者の回遊性をアップさせるための強力なツールとなっていますが、デジタルであればより身軽に回ることができますね。

    イベント当日は親子で記念撮影する様子も

    今回デジタルスタンプラリーを実施した「秋の鉄道マルシェ」は、石川県様とIRいしかわ鉄道様が企画し、県内9つの駅周辺で、各市町が特色ある催しを展開する、大規模なマルシェ型イベントです。
    9つの駅周辺計11箇所にスタンプポイント(二次元コード)を設置し、3個貯めると抽選で景品をゲットできるというスタンプラリーを開催。景品には、震災にあった能登地域を応援する意味合いも込め、能登の特産品をプレゼントしました。

    (左)スタンプポイントに掲示されたパネル (右)デジタルフォトフレーム

    イベント開催当日のスタンプポイントでは、二次元コードが印刷されたパネルが各所に貼られ、その周囲ではスマホを片手にパネルを読み込む姿もチラホラ。
    弊社提供のシステムでは、スタンプラリーと併せて、デジタルフォトフレームも表示されるので、ついでに記念写真もパシャリ! 晴れ渡った秋空の下、みなさん、マルシェイベントを満喫するとともに、スタンプラリーも楽しんでいただけたようです。

    デジタルスタンプラリーが流行る5つの理由

    従来、スタンプラリーといえば、紙製の台紙とスタンプ台が用意されていて……、というスタイルでした。
    それがここ数年間のうちに、急激なスピードでスマホを使ったデジタルスタンプラリーに置き換わってきています。
    その理由やメリットとして、5つのことが考えられます。

    1.参加の手軽さ

    デジタルスタンプラリーはスマホひとつで参加でき、紙のスタンプカードやスタンプ台を用意する必要がありません。アプリのダウンロードも不要です。参加から応募までスマホ1台で完結するので、とても気軽に楽しめます。
    参加者だけでなく主催者側としても、準備がカンタンでスペースを取らないため、手軽に導入できます。

    2.紛失する心配がない

    スタンプの蓄積には、webのキャッシュを利用しています。ユーザーはブラウザからいつでも獲得状況やイベント概要の確認ができます。
    紙のスタンプカードだと、せっかく集めたのにイベントを楽しんでるうちに失くしてしまった…なんてことも起きかねませんが、デジタルであれば、キャッシュを消さない限り紛失することがないので安心です。

    3.ポップアップやGPS制御といったカスタム機能

    フォトフレームに簡易的なアニメーションを付けたり、ポップアップメッセージを表示したりと、インタラクティブな要素を加えることで参加者がより楽しめる仕組みが作れます。例えば、スタンプを獲得する際に、訪問場所に関する情報やその周辺の観光スポットの情報をポップアップで提示すれば、現地の魅力をより深く知るきっかけになります。
    また、スマホの機能を活用し、GPSを使ってその場でしかスタンプを取得できない設定や、公開期間設定を付けられるので、不正防止もでき、現地へ来ることをしっかりと誘導できます。

    4.データ収集と分析

    どの場所で何人がスタンプを獲得したかなどのデータを即座に収集できます(下にいくとさらに詳しい説明が見れます)。
    また、これらのデータ情報や応募者の入力情報をCSVとしてお渡しすることも可能なので、主催者側が情報をまとめる作業負担がなくなるのは大きなメリットです。システム内でフォーム作成もできるので、googleフォームを使うことに抵抗のある方、フォームサイトを作るご予算がない方にもおすすめです。
    参加者の動向を把握し、来場者の傾向を分析することで、今後のイベント運営に役立てることができます。

    5.環境への配慮

    デジタルスタンプラリーは紙の消費がないため、エコロジーにも貢献できます。
    アナログだと、イベントが終わると台紙を破棄するしかないのですが、イベント中に多くの紙を消費するスタンプカードの代替として、環境にもやさしい選択になります。

    どれもこれも、デジタルならではの強みばかり。
    紙製のスタンプラリーにはない特性が、デジタルスタンプラリーの人気を後押ししているようですね。

    さて、この中で、とりわけ注目したいのが「4.データ収集と分析」です。

    データの収集と分析が、次回開催の鍵に

    デジタルスタンプラリーは従来の紙製スタンプラリーとは大きく異なり、カンタンにデータの収集と分析ができることが最大の魅力です。

    • 参加者がどのスポットでスタンプを獲得したか
    • 何人がそのスポットを訪れたか
    • 何回二次元コードが読み込まれたのか
    • どの時間帯に訪問が集中したか
    • 参加者のうち最も多い年代・性別 はどこか

    などなど・・・詳細なデータを収集できます。

    ※Google Analytics等による推論値であり、実際値とは異なります。

    これにより、参加者の興味・関心や移動の傾向を把握し、イベントがどのように活用されたかを深く掘り下げられます。
    また、私たちは、スタンプラリー開催ごとに、レポートを作成するサービスも提供しています。

    レポートの一例

    次回のイベントを計画する際、収集したデータを活用することで、人気スポットの傾向に基づいた最適なスタンプポイント配置や、滞在時間の予測に基づいて対策を講じることができます。

    混雑率やピークタイムを参考に、来場者が快適に参加できるような配置やルートの見直し、イベント内容の見直しなど、イベントをさらに充実させるための改善策が見つけやすくなります。
    このデータ収集のおかげで、従来の紙製スタンプラリーでは得られなかったフィードバックを反映し、人気スポットの分析や回遊ルートの見直しなどが可能となり、参加者にとってさらに満足度の高いイベント運営を実現できます。

    まとめ

    これまでデジタルスタンプラリーの魅力をお伝えしてきましたが、紙のスタンプラリーも実際にスタンプを押す体験価値という面でデジタルには無い良さがあり、小規模なイベントであれば従来の方法も魅力的だと考えています。
    ただ、スマホを活用したデジタルスタンプラリーであれば、参加者にとって手軽でイベントをより魅力的にできるメリットだけでなく、データ収集して次回の開催に役立つ重要なヒントにすることができます。

    イベントをより参加者の満足度が高いものにする重要なツールのひとつとして、デジタルスタンプラリーという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
    気になることがありましたらいつでもお問い合わせください!

    スタンプラリーも進化しているんだねぇ~